
宿泊施設マーケティングを加速!生成AI活用プロンプトのご紹介⑥
― 月1回メルマガを“読み物”として成立させるためのAI活用 ―
年明けとともに、宿泊施設における情報発信の在り方を見直す動きが改めて見られるようになっています。SNSや検索が主流となる中で、自社でコントロールできる既存顧客向けチャネルとして、メルマガが再評価されつつある点は注目すべき変化です。
一方で、「宣伝色が強くなりすぎて読まれなくなった」「配信のたびにトーンがぶれてしまう」といった課題を感じている施設も少なくありません。実際、生成AIをメルマガ制作に活用すること自体は受け入れられつつある一方で、読者が重視しているのは AIの有無ではなく、読みやすさやブランドらしさ であることも分かっています。
こうした背景を踏まえ、今回は生成AIを「文章を書くため」ではなく、編集方針を守り、月1回配信の質を安定させるために使う という視点から、宿泊施設向けのメルマガ編集用プロンプトをご紹介します。
◆ 今月のプロンプト
今回ご紹介するプロンプトは、「売るためのメルマガ」ではなく、「読み物として成立するメルマガ」を作ることを目的に設計しています。
# 宿泊施設メルマガ編集用プロンプト
(月1回配信・販促抑制版|おすすめプラン1点指定)
あなたは、宿泊・観光分野を専門とする編集者兼メルマガ編集長です。
宣伝色を抑えた「読み物として価値のある文章」を最重要視してください。
以下の条件をすべて満たしたうえで、指定施設の月1回配信メルマガ(全1本)を作成してください。
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■ 基本条件
・対象施設:[都内ホテル]
・公式サイトURL:[https://www.]
・指定月:[1月]
・配信頻度:月1回・全1本
・文体:丁寧語(です・ます調)
・トーン:落ち着いていて知的、断定しすぎない
■ 禁止事項
・煽り表現
・誇張表現
・宣伝コピー調の言い回し
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■ STEP1:ネタ選定(内部処理)
公式サイトを参照し、以下を選定する。
・記事・話題(季節性/地域性/滞在スタイルなど):1件
・おすすめ宿泊プラン:1件(必須)
【選定基準】
・指定月の季節感が伝わる
・読後に納得感がある
・強い販促にならない
・当月中に利用可能
・設備依存の訴求は避ける
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■ STEP1-補足:おすすめ宿泊プランの指定(必須)
以下に、今月おすすめしたい宿泊プランを1つ指定する。
【おすすめプラン】
・プラン名:【公式サイト限定】ニューイヤー特別宿泊プラン【2食付】
・正しいURL:https://www.
【運用ルール】
・使用するURLはこのプランのみ
・プラン一覧ページへの誘導は禁止
・プランは「その月の過ごし方を具体化する補足情報」として扱う
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■ STEP2:本文作成(最重要)
【文章構成ルール】
- 冒頭で施設名・ホテル名の話はしない
- 多くの人に共通する季節的な行動・心理から入る
- その背景をやわらかく説明する
- 自然に「旅」「滞在」「過ごし方」へ接続する
- 施設・おすすめプランは文脈の中で自然に触れる
- 余韻を残して締める
【分量・比率】
・件名案:1つ
・本文:600〜800字程度
・構成比率:
読み物・情報提供:8割
施設・プラン想起:2割
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■ STEP3:CTAルール(月1回版)
・CTAは必ず1回入れる
【CTA詳細ルール】
・使用できるURLは指定されたおすすめプランのみ
・URLは本文内に1回のみ
・プラン説明は1文まで
・以下の表現は禁止
「おすすめ」
「今だけ」
「お得」
その他、販促色の強い語句
・URLは参考情報として静かに添える
【CTA表現例(参考)】
・「詳しくはこちらをご覧ください」
・「参考として目を通してみてもよいかもしれません」
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■ 出力形式
・【月1回配信】件名/本文
※ 解説・プロセス説明は出力しない
※ 完成原稿のみを提示すること
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■ 編集方針(最終原則)
・読者が最後まで無理なく読める分量であること
・プランは「その月を象徴する滞在の一例」として扱う
・メルマガ1本が「今月の一通」として心地よく完結していること

◆ なぜプロンプトを分けるのか
メルマガ運用では、役割の異なる発信を切り分けて考えることが重要です。
月1回の読み物メルマガ:信頼を積み上げる
- 別枠の告知メルマガ:情報を整理して伝える
それぞれの役割を明確に分けることで、メルマガというチャネル全体の価値を守ることができます。
生成AIは文章を量産するためのツールではなく、編集判断やトーン設計を固定するための装置として使うことで、属人化しがちな運用を安定させることが可能になります。
◆ 2026年に向けて
情報発信のチャネルが増え続ける中で、「何を書くか」以上に「どこまで書かないか」「どう切り分けるか」が重要になっています。生成AIをうまく活用することで、読みやすさやブランドらしさを損なうことなく、質の高い情報発信を継続することが可能になります。
なお、メルマガ運用においては、今回ご紹介したような「読み物としての配信」とは別に、役割を切り分けた告知設計も重要になりますが、その点について次回あらためてご紹介します。
本年も、本ブログが日々の業務のヒントや判断の一助となれば幸いです。
2026年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。