Googleで、宿泊施設を検索すると、
検索結果画面の右側にGoogleマイビジネスの情報が表示されます。
このマイビジネスの情報枠の中に、
宿泊プラン、客室レートが表示されている箇所、「Google Hotel Ads」という、
Googleが提供する検索連動型のホテル広告商品で、
宿泊施設の料金、空き状況を検索ユーザーに表示させるサービスがあります。
日本国内において、ここに客室レートを表示させ、Googleから直接、予約導線につなげているのは、OTAか、メタサーチサイトのみでしたが、
このほど、日本国内の自社予約システムを提供する2社がGoogleとのパートナーを結び、
「Google Hotel Ads」に公式サイトプラン(公式サイトレート)が表示されるようになりました。
・2019年3月:ダイナテック株式会社の「ダイレクトイン」(D-RISE)
・2019年5月:メトロエンジン株式会社の「メトロブッキング」
参照元:https://www.dyn.co.jp/img/PR20190302.pdf
https://metro-booking-secure.jp/index/index.html
日本国内の自社予約エンジンでは上記2社と契約している宿泊施設は、
Googleの検索結果上で、
公式サイト料金、OTA料金、メタサーチ料金が一度に比較表示されるようになり、
宿泊施設は、自社予約を増やすためには、
このGoogle Hotel Adsからのリードが大変重要になります。
基本的な対策としては、以前からこちらのブログでもご紹介しておりますように、
・Googleマイビジネスの施設情報の管理
・Googleマイビジネスに寄せられた「クチコミ」「FAQ」への公式の対応
(参照:https://collely-at.com/jp/2019/01/11/googlelocalseo/)
そして
・Google Hotel Adsへの公式サイトプランの表示(2019年5月24日現在:ダイレクトイン、メトロブッキングの予約エンジンの活用)
・Google Hotel Adsで表示される公式サイトプランの「価格競争力」>公式サイトベストレート保証、公式サイト最低価格保証 など
以上の取り組みが、宿泊施設の集客施策、とくに自社サイト予約を増やす、自社サイト予約の比率を上げるためには欠かせない内容となります。
これまでも、Googleはレストランの予約導線、メニューページの充実、フェア・写真の登録、クーポンの発行や、航空券の比較・予約導線表示(Google Flight)
宿泊施設のローカルパック(Google Mapとの連携)、Google Hotel Ads、とGoogle上での「旅行の検索」にかかわる項目を充実させてきました。
これら、「旅行」に関する情報を横断的に検索し、Googleアカウントに紐づいたユーザーの情報をもとに、最適な情報を表示させることができる
「Google Travel」が、2019年5月14日にリリースされました。
※Google Travel USA版
(「Trips」と「Package」は日本版では未対応)
過去にGoogle検索上で調べた、観光地や航空券情報、Gmailに届いた、旅行予約に関する情報などが、
自動的に「Google Travel」に保存されたり、
Google Playなど、Googleのアカウントで有料サービスを使用していれば、Googleのアカウントにクレジットカード情報が保存されているため、
「Google Travel」で予約した旅行の決済をGoogle上で済ますことも可能になるとのことです。(Google Pay)
参照:https://www.blog.google/products/flights-hotels/planning-trip-google-can-help/
Googleが目指す「Our goal is to simplify trip planning by helping you quickly find the most useful information and pick up where you left off on any device.」(旅行計画をシンプルにし、最も有益な情報にすぐにアクセス可能にする)
ところを、叶えるプラットフォームとして、「One Place for all of your trip details(旅行詳細を1か所にまとめる)」=「Google Travel」が
日本に浸透する日はそう遠くないと考えます。
自社予約数増加、利益の最大化を考える際、ホテル宿泊施設のマーケティング施策として
Googleの取り組みに対応することは「Google Hotel Ads」経由で自社予約件数を増やし、
「Google Travel」の浸透により、リピーターの確保(Googleアカウントから予約実績、利用履歴がGoogle Travelのデータに蓄積される)に、貢献できると考えます。