名前に歴史あり、と言われます。
例えば、地名には、昔の地形や町並みを表すものも少なくありません。
弊社近くにある渋谷。センター街やスペイン坂、渋谷区役所が立地している地域を「宇田川町」といいます。その「宇田川」という川は、地下に暗渠化されて、現在は見ることは出来ませんが、しっかりと地名に残っています。
私達のデジタルマーケティングは変化が激しく、常に新しいものが出ては消える業界です。意外ですが、デジタルマーケティングにも地名のように歴史を感じさせる名前が身近なところにあったりします。
Googleアナリティクス(GA)は、今やデジタルマーケティングで欠かすことの出来ないツールです。日本の上場企業の7割以上がGAを導入しているという調査結果もあるくらい、圧倒的なシェアを誇ります。私自身も、GAなしの仕事は考えられません。
そのGAを活用する上で欠かせない作業の一つが、流入元を識別させる為のURLへのパラメータ追加です。Webサイトのアクセス解析で「ユーザーがどこから来ているか」を知ることはとても重要ですが、その精度を高めるために、GAでは下記のようなパラメータを追加して識別します。
https://example.com?utm_source=collely&utm_medium=email&utm_campaign=renewal2020
実は、本題の「名前に歴史あり」がここに隠れています。例にあげたURL内に「utm」という文字列が繰り返されていますが、この「utm」は何を意味するか、ご存知でしょうか。
答えは「Urchin Traffic Monitor」の略です。
GAは、元々Urchin Softwareという会社が開発したサーバーログ型のアクセス解析ツールで、その後Google社が買収し、名前をUrchinからGoogleアナリティクスへと変え進化していきます。幾多のバージョンアップを重ねることで、今のGAに当時のUrchinの面影を見ることは無いのですが、流入元を識別させるパラメーター内にある「utm」という名前に、おそらく唯一、Urchinの歴史が残されているように思います。
非常にニッチでマニアックなネタですが、GAが現在の圧倒的な地位を気づく前に、開発した人や広めた人たちの歴史があることを、この「utm」が思いこさせてくれる、というご紹介でした。
そんな歴史の詰まったGoogleアナリティクスをフル活用して、”More Bookings, More Smiles“を推し進めていきます。宿泊業に関わる方からのGoogleアナリティクスやデジタルマーケティングに関するご依頼ご相談、お待ちしております。