これまでSNSに関してのデジタルマーケティングを紹介してきましたが、今回は「自社アプリ」を持っているホテルを紹介していきます。既にアプリをお持ちの方、これから始められるという方の参考になれば幸いです。
企業の自社アプリと聞くと代表的なものでは、航空会社「ANA」「JAL」、さらに飲食店にまで拡大すれば「丸亀製麺」、「KFC」などと常にダウンロード数上位の有名なものが数えきれないほどあります。
ホテル業界に目を移すと、前回紹介した「マリオットボンヴォイ」もGoogle Playで★4.7と高評価を獲得しています。日本国内のホテルであれば、CMでもお馴染みの「アパ直」、「JRホテルメンバーズ」などがありますが、今回は皆様あまり馴染みのないかもしれないドイツ、フランスの海外ホテルチェーンで自社アプリを利用し、成功しているホテルを紹介します。
まず初めに自社アプリを利用するということについて、お客様にとってのメリットとしては、電話やメールを直接ホテルにする必要がなく、時間帯によって繁忙の為長時間待たされるこということがなく簡単に予約できることです。公式アプリ経由であれば直接予約という扱いとなりお客様にとっても多くの特典を受けられるというのが最大のメリットとなります。
またホテル側においては通常お客様がチェックインされて初めて得ることが出来る詳細な個人情報も事前に得ることが出来、ホテルのホスピタリティを最初から最大限に生かすことが出来ます。また次回以降の管理も簡単にすることが出来ます。
今までも散々ご紹介しておりますが弊社が目標と掲げている「直販を増やす」という点でも、アプリを通して「顧客体験の向上」を行うことが出来、一歩近づいていきます。
旅行アプリ全体で見たところダウンロード数は、2024年世界全体で28億回を突破する見込みと以前までの記録をさらに更新しました。
2022年はコロナ後ということもあり今まで何年も抑えられてきた潜在需要から旅行客、旅行アプリDLが増大したことはもちろんのこと、2023,2024年も継続して成長を続けたことにより、2022年は一過性のもではないと証明されました。
① ヨーロッパ最古の高級ホテルグループ
1897年ドイツのホテル運営会社として創業し(本部はスイス・ジュネーブ)、世界30カ国で80軒以上の高級ホテルを運営しております。中でも2019年バリ島にオープンした5つ星高級大型リゾート「ザ アプルヴァ ケンピンスキ バリ」が引き続き注目を浴びています。
アプリの特徴としては多言語での運営が可能となることが大きく、世界各地にホテルを持っている為に必須となります。さらにゲストエクスペリエンス向上のためにデジタルコンシェルジュを搭載し、滞在中のお手伝いもアプリより依頼、提供が可能となっている為、言語の壁というものをすっと乗り越えることが出来ることはゲストにとってもストレスの感じない滞在となります。
② 2024年オリンピックの開催地より
ALL – Accor Live Limitless(フランス)
今年2024年もっとも盛り上がりを見せたパリ2024オリンピック・パラリンピックの開催地フランスを拠点としているヨーロッパを中心としたグローバルホテルチェーン。
45以上のホテルブランド、5,700以上のホテルを有するグループの中でもグループ最高級ホテルのラグジュアリーに分類されるシンガポールの「ラッフルズホテル」は皆様も一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。日本国内では、「プルマン東京田町」「スイスホテル南海大阪」、数多くある「メルキュール」ホテルなどが有名です。
ALLアプリからの予約でポイント獲得率がアップするというプログラムを定期的に期間限定で行っており対象期間であれば15~20%アップや宿泊料金の限定オファーを提供など、アプリ限定のオファーを数多く提供し顧客満足へ繋げていることが特徴的です。DX化の進んできたホテル業界では是非とも一度は試してみたい、スマートフォンアプリでのホテルの部屋のドアを開けるということも限られたホテルではありますが可能となっています。
最後に番外編として、「LHW(The Leading Hotels of the World)」 を紹介します。
以前ご紹介したイギリスに拠点を置く「SLH(Small Luxury Hotels of the World)」と同じく厳しい品質基準を通過したホテルのみが加盟できるアメリカに拠点を置く世界的なホテル協会。世界80カ国400以上の施設が加盟しており、ロイヤルティプログラムの「リーダーズクラブ」を運営しています。日本国内では「ハレクラニ沖縄」「パレスホテル」など限られた8施設のみ加盟しております。
ストレスのない予約手順、様々な特典ともちろんのこと、世界各地に加盟ホテルがあることから旅行者の心を躍らせるコンテンツが見られることが魅力的となっています。
今後さらに増えるお客様を最大限のおもてなしをできるようにデジタルを上手に利用していきましょう。
参考資料:
https://tokyo-malaw.jp/mileage/mileage_accor/
https://flutterflow-cafe.com/contents/owned-apps/#index_id0
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000100064.html