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2016/07/20

VRの観光応用事例


先日、位置情報とAR(拡張現実)を利用したAndroid/iOS用ゲーム「ポケモンGO」が欧米でリリースされて、
爆発的な人気になっているようです。この人気で任天堂の株価も13%上昇と急騰したりと凄いですね。

数年前からAR(拡張現実)技術が注目されたりしていますが、今年はVR(仮想現実)元年と言われています。
今後、こう言ったVR技術がどんどん発展していくと予想されます。
非常に興味深い分野です。

先月、ある動画マーケティング支援の企業がVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)に関する意識調査の結果を公開しました。
それによるとVRで体験したいコンテンツは「観光」がトップという結果が出たそうです。

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また、どんな事があればVRを体験したいと思うかについては、「値段が安い、または無料で体験できる」が約半数の45%、「近くにVRが体験できる場所や施設がある」が24%で合わせて79%になったそうです。
これを見てみると、多くの人たちが興味があって、きっかけがあったら利用してみたい、という意識が高い事が感じられます。

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[参考]http://web-tan.forum.impressrd.jp/n/2016/06/13/23074

この、あたかもそこに出現しているようなVRは、旅行したりする気分や感覚を味わえるという点で、観光・旅行分野と高い親和性があるようです。

それでは、この近年話題のVRの観光分野での導入事例について見てみましょう。

 

【凸版印刷「トッパンVR」】

印刷で有名な凸版印刷ですが、最近はVR事業の開発もしているそうです。

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神社・仏閣や城郭といった、ユーザーが通常入ることができない場所を臨場感たっぷりにVR映像で体験できるだけでなく、コントローラー操作によって建築物の内部を自由に移動し、自分の視点で360°の空間を閲覧することができるようです。本やTVなどの既存のメディアのなかでしか見られなかった文化財をより身近なものとして感じられますね。

 

【エイチ・アイ・エス「バーチャル・ハワイ・ラウンジ」

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4Kの実写映像とハイレゾ音源&全周360度映像でハワイを体感できるそうです。

 

【北海道美唄市「VR観光体験~北海道美唄市~」

地方自治体が主体となってVRを観光マーケティングに活用した事例です。地方自治体としては日本初の試みとなるスマートフォン用観光情報アプリ(iOS/Android)の開発・リリースが話題を呼び、マスメディアにも取り上げられました。

 

 

【座間味 ロケットジャンプ】

全天球実写映像を使用したVRを超えたVR体験。ドローンを使って撮影した現地映像を使用。ジェットパックを背負い、美しさでは他に類を見ない沖縄慶良間諸島の座間味島周辺を飛ぶことができる。

 

今は、ヘッドディスプレイ装着等の行為が、VR体験の際には必要なので、「現実とVRの境目」の意識が体験者にあると思うのですが、今後発展するにつれ現実とVRの境目がわからなくなるくらい、リアリティを持つんだろうな等想像すると、ちょっと怖い感じもします。しかし仮想現実をリアルと錯覚してしまう人間の脳の能力を「想像力」として捉えるなら、人間の想像力って凄い力だなと感心してしまいました。

今後、VRは映像だけでなく「触覚的な事」や「匂い」等々絡ませて、さらに発展していくんでしょうね。
例えば、苔むした熊野の古道の葉や土、風の匂いなど、その場所の空気感が演出出来たら面白そうですね。



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