グローバルの旅行、観光、ホスピタリティ産業のリサーチ会社Phocuswright社の、ホテル会員組織についての調査によると、
・年々旅のお得情報を調べる時間は増加。より直接予約を好む傾向にある。
・米国の観光旅行者の半数は1つ以上ホテルの会員に入会している。入会数は2014年から10%増加。
・航空会社やOTAよりも、ホテルの会員になっている旅行者が多い。
・ホテルの会員になっている旅行者のうち70%は複数のホテルの会員になっている。
・ミレニアル世代(18-34歳)のホテル会員組織入会が増加傾向。
・60%のミレニアル世代(18-34歳)は過去2年間でホテルの会員プログラムに入会している
(全年代の40%が過去2年間でホテル会員プログラムに入会)
・若い旅行者は即時利用できる特典を好む。
最安値、無料wifi、簡易予約、チェックイン時に即時入会といった特典がホテル会員入会の理由である。
・年齢が上がるにつれて、無料宿泊招待券がホテル会員入会のモチベーションになっている。
会員になりポイントを集め、インセンティブを期待する傾向にある。
(参考:http://www.phocuswright.com/Travel-Research/Research-Updates/2017/How-Loyal-are-Hotel-Loyalty-Members)
この調査結果により、
直接予約、自社予約を増やすためには会員組織を確立し、会員を増やすことが有効である。
宿泊施設のターゲットマーケットにより、会員プログラムの特典や会員資格を定める必要がある。
ミレニアル世代(18-34歳)の若い旅行者をターゲットとするのであれば、即時活用できる特典(最安値、無料wifi、簡易予約、チェックイン時に即時入会など)を充実させることが重要。
ホテルブランド・宿泊施設に対してよりLoyal(忠実、誠実)な会員は年齢層が高い。会員向けに再訪を促すようなプロモーションや、利用によるポイント制度を設けてインセンティブプログラムを企画。無料宿泊招待券など、ミドルからシニア層が好む特典を用意しましょう。