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2016/08/31

ホテル・旅館のおもてなしで役立つかもしれない中華圏の豆知識


■増える中華圏からの訪日客

日本政府観光局の2016年の訪日外客数の7月の速報値によりますと中国、台湾、香港の中華圏からの訪日客は131万人。全体の57%を占め、今なお圧倒的に1位です。どんなことでもすぐにSNSでシェアされる時代。ホテル・旅館で中華圏のお客様に接するなら役立つかもしれない豆知識をお届けします。

※注 文化・習慣の違いから生まれる誤解をできるだけなくすための情報です。
受け取り方は人それぞれで違いますので参考までに留めてください。

■色にまつわるイメージ

赤は縁起のよい色。慶事によく使われます。
心理学的に赤はパワーのある色。
身につけたり、手に取ったり、空間を覆う色として非常に好まれます。

一方、白は葬式を連想させる色。不吉とされます。
病院と葬儀場が隣接する街並もよくあり白は死や凶といったイメージが漂います。
死装束を連想すれば日本人でも理解できるでしょうか。

黄色はポルノを連想させる色です。
歴史的には黄色は皇帝だけが身につける高貴な色だったのですが
真逆の意味に受け取られる可能性があるため取り扱いは慎重に。

黒は悪や非合法のイメージがつきまといます。
高級感を演出する色ですが、同時に反社会的な威圧感を感じさせることも。
親近感を持たれる色とは言えません。

客室に置くメッセージカード、プレゼント包装用のリボン、自分で身につけるネクタイ・スカーフなど
色を選ぶ機会に参考にされてはいかがでしょう。

■数字から連想されるイメージ

日本でも7はラッキー、8は末広がりなどのイメージがあるように
中華圏でもまた違ったイメージがあります。
その数字と発音が似ている別の言葉がパッと頭に思い浮かぶようです。

好まれる数字 ベスト3
8 = 発 財を生む。
9 = 久 永遠や長寿。
6 = 流 スムーズに事が運ぶ。

忌み嫌われる数字 ワースト3
4 = 死 死ぬ。これは日本と同じです。
5 = 無 なくなる。
7 = 気 怒る。ややこじつけ感があり人によってはこだわらないかもしれません。

中華圏のお客様には、ラッキーナンバーになるルームナンバーの客室をアサインすると気分よく滞在してもらえるかもしれません。
また送迎車のナンバープレートやホットラインの電話番号、インターネットのドメインなど好まれる数字のゾロ目が取得できれば大きな財産です。

■食べ残しに込められた意味

振る舞われた食事を少し残して食べ終えるのは中華圏のマナー。
食べきれないほどごちそうになりましたという感謝の気持ちが込められています。
ただし、最近は中華圏の団体客がバイキングなどであからさまに食べきれない量を皿に盛りつけ残すという行為もあるようです。
迷惑行為に対しては文化の違いをふまえつつ毅然と日本式のマナーを要求するのがよいでしょう。

■冷たい食べ物・温かい食べ物

中華圏では、冷たい飲食物を胃に入れると内蔵を冷やし病気になると考える人が結構います。
また、冷たい食べ物を供されると冷遇されていると感じる文化があります。
一方で都市部では日本式のコンビニも多く進出していて冷たいドリンクに慣れている地域もあります。
若い人は暑い季節には冷たいドリンクをおいしいと感じる傾向もあり好みの多様化が進んでいるようです。

中華圏の人に飲食を提供するときはできる限り温冷の両方を用意するとよいでしょう。



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