オーストラリア政府観光局は、オーストラリアの海や湖、河などの景観と水辺での体験をVRを使ったプロモーション「絶景大陸 オーストラリア」キャンペーンを、日本で本格始動した。
http://www.australia.com/ja-jp/things-to-do/aquatic.html
このように、例えば言葉にならないような美しい風景などの魅力を、
一種のVRである360度動画で疑似体験させ、ダイレクトに伝えるといったようなプロモーションが、昨年あたりから徐々に増えてきています。
普及している理由は、撮影機材の低価格化やYouTubeやFacebookが積極的に360度動画の対応を発表したりと、導入する敷居が低くなった事によります。
Googleによると、通常の動画広告よりもビュースルーレートが36%上昇したとの事です。
参考:http://www.movie-times.tv/news/6643/
※ビュースルーレート:主にディスプレイ広告を評価する指標です。 コンバージョン数を広告の表示回数で割ることで算出する指標を指します。
さてこの360度動画、どのように作るのでしょうか?
動画撮影後、先のYouTubeやFacebookといったサービスにアップロードして公開するのが一番簡単な方法だと思います。
順番に公開手順を見ていきましょう。
1.撮影する
おすすめの360°動画用カメラです。
・RICHO THETA S
THETA Sが優れているのは、ボタン一つで簡単に360度撮影が撮影でき、アップロードまで簡単にできること。
また、スマートフォンのアプリで映像を確認しながら撮ることができるので、非常に使い勝手が良いです。
静止画の解像度は、最大5736×2688。
1/8までのスローシャッターに対応しており、星空も撮影することができます。
動画の解像度は最大1920×1080。
なので、解像度は高くないようですが、リーズナブルです。
・Kodak SP360 4K
http://www.maspro.co.jp/products/pixpro/sp360-4k/
このカメラは360°とうたってはいますが、半球タイプなので180°しか撮影できません。
Theta sが1台で全球、つまり天井から床まで撮影できるのに対し、こちらは半球なので上半分(または下半分)のみしか撮影できないのです。
360°撮影するには、これを2台組み合わせる必要があります。そうするとアタッチメントを含めてお値段結構かかる(13万円ほど)ようですが、
このカメラの最大の利点は4Kの解像度がある事です。
2.メタデータを付与する
撮影後、YouTubeやFacebookにアップロードする前に、
360度動画の再生を有効にするため、動画ファイルには特定のメタデータを含める必要があります。
Youtubeの場合
メタデータを付与するYouTubeの専用アプリかPythonスクリプトを利用してメタデータを付与します。
Pythonスクリプトだと、プログラムを触った事ある人じゃないと面倒ですので、ここはYouTubeのメタデータ追加アプリを使用するのが良いかと思います。
参考
https://support.google.com/youtube/answer/6178631?hl=ja
Facebookの場合
アップロードの際に設定を行います。
3.アップロードする
YouTubeではメタデータを付与した動画であれば通常の方法で動画をアップロードすれば完了です。
360 度動画のアップロード – YouTube ヘルプ
https://support.google.com/youtube/answer/6178631?hl=ja
Facebookでは対応機材であれば、一般的な動画と同じ方法でアップロードできますが、メタデータを付加しないカメラで撮影した動画の場合は、アップロードの「詳細設定」で「この動画は360度フォーマットで撮影されています」をチェックします。
360動画をアップロードするにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター
https://www.facebook.com/help/828417127257368
以上でアップロードが完了です。
そもそも、360°動画といった映像コンテンツは旅行、観光PRと非常に相性が良いので、これからもますます面白いアイデアのコンテンツが出てくるのでは、と思います。観光業界だけでなく、ブライダル業界、不動産業界でもこの360°動画を用いたVR技術というのが注目されているようです。
360度・VRを専門にした動画サイトというのもあるようですね。
360Channel(サンロクマルチャンネル)
https://www.360ch.tv/